私たちは今、アルミではなく琺瑯でできたメスティンを作っています。焦げ付きと酸に強い一台を目指すなかで、試作の段階で、驚いたことがありました。
琺瑯を焼き付けたメスティンで作った酸っぱいトマト煮込みを、そのまま翌朝まで置いてみたのです。アルミの試作品は内側にうっすらと黒ずみが浮き、金属特有の匂いが食材に移っていました。ところが琺瑯のメスティンは、スポンジでひと拭きするだけで元の白さに戻り、匂い移りもありませんでした。
焚き火で炙り、雪に放置しても
確かに、琺瑯には割れ物のような繊細さがあります。しかし焚き火で炙り、雪の中に放置しても、コーティングが傷むことはありませんでした。
手をかけて育てる道具ではなく、手をかけずに使い切れる道具。それが、私たちの目指した姿です。
